アニメPSYCHO-PASS サイコパス感想

ニコニコ動画一挙放送で視聴。5/3、5/4。

あらすじ。時は未来。犯罪係数をシステムが判別し高得点だと即死刑。監視官の朱ちゃんが朱様にクラスチェンジする。


感想。俺は二日間22話を集中して観た。アンケートは1をクリックした。アニメのハードルが高い嫁さんが全力で食いついた。

すべてをすてて戦う男

映像美麗、EDの入り見事、主人公男カコイイ主人公女さらに男前、敵はまあアレだけどアレです「紙の本読みなよ」。
とっつぁんイカス。他も悪くない。
設定、展開、引き、すべて高レベル。グロとバイオレンスに注意。

ダークナイト

虚淵玄という作家は正義と正義の執行にご執心だ。Fate/Zeroの殺し屋魔術師・衛宮切嗣は壮絶な過去を持っていた。正義の味方を目指したはずの彼は、多数を救うため少数の殺害を実行する人生を歩み続けた。正義の味方は人を救う→意志決定は救う人数を基準とする、という論理だ。切嗣の行動を通して視聴者はこれがろくでもない結果を生むことをつきつけられる。かといって代替はない。

ジャッジメントですの!

さて本作サイコパスにおいては、正義と悪は、謎のシステムシビュラが判定する。このシステムは適性検査の超強力版なわけだが、その一機能として「こいつはそのうち犯罪を犯す/すでに犯した」を犯罪係数として計測する。システムは悪を発見する。悪への対処が正義である。そういう世界。
主人公女は新米の刑事。主人公男は元刑事で現在潜在犯罪者につき拘束されている。捜査のみ行動が許される鬼平的システムの狗である。銀髪男の謎とは。シビュラとは。主人公たちはその時。

その美しいものを守りたいだけ

尊厳も誇りも信念も打ち砕かれる。
耐えられなかったものは次々と飛びだす。
だが耐えた者に何が残るだろうその手に何が?
怒りとは悲しみだ。悟性とは誤謬だ。
守るものは法への意志。彼女の選択。
ああそれは美しくああそれはおぞましくああ、ああ、それは残酷な。