Vol.4感想 スチュアート・ダイベックと京浜工業地帯を歩く
スチュアート・ダイベックと京浜工業地帯を歩く
- 著者柴田元幸 絵:きたむらさとし
- 「Essay」とのこと
- あらすじ。来日した作家スチュアート・ダイベック。柴田元幸は生まれ故郷の京浜工業地帯を氏に案内する。河原の野球少年。そばうどんの「刀屋」。町工場。夜のイベントに備えて帰宅した一行に声を掛ける少年。
感想。刀屋に食いに行きたい。町工場超見学したい。
柴田先生は工業地帯大田区側の生まれだそうだ。ダイベックもシカゴの工業地帯の生まれだとか。
俺はそういう地域に縁がないので想像するしかないが、雰囲気を共有した友達というものは羨ましいかぎり。
煙突と工場は僕とフリオと校庭でを、また野球少年と背の高い葦はフィールドオブドリームスを思い起こさせる。
そういえばあの映画でトウモロコシ畑に消えていったのはサリンジャーだった。
刀屋と町工場の描写がいきいきと躍動し素晴らしい。「働いている人たちの静かな威厳」実に泣ける言い回しだ。
おまけに数点描かれたきたむらさとしさんのイラストは最高!
素敵な少年をまっすぐ見せてくれるよいエッセイでした