Vol.4感想 ファントムペイン 時代の子供

ファントムペイン

  • 三角みず紀
  • 「Poetry」 詩です
  • あらすじ。14歳。お姉さん。マンホール。おとなって かなしいんだ

感想。おとなになること。おとなになってしまうこと。


俺は昔書いた。おとなになることを選択したのではなくただ時は過ぎ去り訳も分からず「子供ではなくなった」だけである
と。
そう例えば銃夢のザレム人脳チップのような明確で物理的「通過儀礼」があれば話は早い。*1

ああ僕は どうして 大人になるんだろう
ああ僕は いつごろ 大人になるんだろう

俺たちはあの怒りを忘れてしまった
少年少女が終わる時 そんなものがいつあったというのだ

時代の子供

感想。グレイト*3


中盤から怒涛のノスタルジー

もはや誰も子供ではなくなったことを

ひとつの家族と若く楽天的な国家が変わっていく。
その様を冷静に、しかし抑えがたく溢れるなにかで書き綴った名文。

*1:おとな←→こども 次の停車駅は〜おとな〜おとな〜

*2:去年の春のトークショウで朗読された「腹話術師」の作者

*3:特に後半