Vol.3サリンジャー号感想 4編
バナナフィッシュ日和
- 評価 ?
- あらすじ。女の子(妻?恋人?)と母親が電話で会話。男と幼女の会話。男はホテルの自室に戻り…
- あるひとから「「グラース家」のサーガの最初の小説なんだよ」と御教授いただいて あーなるほどふむふむ
- 評価を「保留」としているくらいなので、なにひとつ理解できていません。
- ただ、昨日の総評でナインストーリーズの於ける「子ども」について書いたとき、便宜的に幼女の方を挙げましたが、
- 「不気味で不吉で不機嫌で黒々ととぐろをまく”子ども達”」に相当するのは言うまでもなく
- 主人公のおとこシーモア・グラースそのひと
- バナナフィッシュ。六本。足。…なにやら謎めいたガジェットがちらほらしているが俺にはよく分からん。
- 子どもでなくなったのでケリをつけたってことなのか?そんな解釈俺は承知しない。
- 連作らしいので評価を保留する。*1
コネチカットのアンクル・ウィギリー
- 評価 ◎
- あらすじ。女性がふたり、片方の家でだらだらおしゃべり。自分の世界を構築した娘とのやりとり。娘が目をつむり、女性は涙を流し、もうひとりの女性のもとに駆けつけしくしく泣く
- いやこれはすごい。傑作なのは間違いないのだがなにがすごいのかいまいち言葉に出来ない。
- 思い出したのは映画嫌われ松子の一生。
- 「あたし、いい子だったわよね」 嗚呼…
- なぜ…どうして…(ぼろぼろ…)
エスキモーとの戦争前夜
- 評価 △
- あらすじ。女の子が友達の女の子の家に行く。待っている間にその友達の兄貴と会話する。兄貴は出て行き別の青年と会話。友達の女の子が戻ってくる。心変わり。サンドイッチを捨てるのをやめる。
- んーよくわかりませんでした。これは友達の兄貴に恋心が芽生えた…でいいのかなぁ?
- なんか釈然としない
笑い男
- 評価 ◎
- あらすじ。コマンチ・クラブのチーフの青年は、子ども達が夢中になるホラ話をたくさんしてくれるナイスガイ。最近の話は怪人笑い男の物語だ。チーフのガールフレンド。彼女は何度か野球に混ざり、ある日チーフと話をして去っていく。チーフは唐突に笑い男の物語を終了させる。恐怖に震える主人公達。
- 傑作。チーフの笑い男は死んだのだ。
俺の感性は鈍い。まったくもって。
*1:独立したテキストでなく他のテキストと関連する短編は好かん!