Vol.5感想:うたの猿山 校長先生
うたの猿山
感想。おおー試みとして非常に興味深く素晴らしく面白い。
個々の、あるいはトータルとしての作品にかんしては「そこそこ面白かった」です。
当然読むだけならさらりと終わってしまう
作品がどう訳され、それを同業者がどんなふうに訳しなおしたか、
訳しなおそうと腐心したか、どう工夫したか、
元歌を元歌作者の魂を想像し推測し、そのうえでおのれの作風を感性をどう織り込むか
楽しむとするならそういう味わい方になると思う
俺は面倒でものぐさな読者なのでそうしませんでしたけど
関わった創作者たちにとっては
刺激的でうきうきする素敵な体験だったと想像します
だが俺が感じたのは遠慮と手探り。まさに”対話のはじまり”といったところです
創作段階での、一貫性ある制御を一部意図的に手放すのだから、
この実験は続けられなければ意味が無いし、とにかく量が必要になるだろうと思います
ロールシャッハテストのように偶然、予想外の名作/迷作がひょこりと顔をだすまで。
期待してます。
校長先生
- 川上弘美
- 連載 このあたりの人たち 5
- あらすじ。校長先生の目は笑っていない。
感想。今号の対談でも自覚しておられたが、だんだんつながり始めた?もしかして。
こわい!こわい!こわい!この作家の小説はこわい!
弱点のラストも今回は無難に決まって着地不満なし。
馬鹿な妄想なんて
おしまいにしなさいよ
頼む。なにも起こらないでくれこのまま、何か途轍もないことが…