眠り号:事務室 四月‐五月パーマ
- 事務室
- 川上弘美 連載「このあたりの人たち」2
- おにいさん。33歳で死去。絵描き
- 来た!仕掛けてきやがった。素晴らしい。
- なるほどこの路線で行くのか。
- この作家の題材選びのセンスは異常
- 「アゲパンおいしいです」
- 「他の作品が読みたいか?」俺「はい、大いに興味を持ちました。このひとは危険な作家(褒め言葉)かもしれません」
- 四月‐五月 パーマ
- 岸本佐知子 連載「あかずの日記」2
- ラストよかった。「そっと握りかえす。」うつくしい。
- 同時並行で奇怪なイベントが進み続ける
- 「他の作品が読みたいか?」俺「いいえ。たぶんこの方は”小説家”ではありません柴田先生がそうであるように」
小説の比較を俺は好まないが
この二作品を並べるとき非常に不思議を感じる
それというのも、両方とも奇妙な人物・出来事を記述していて
おそらくどちらも体験談などではなく脳内で空想したもの
それらの点では共通しているのに
受ける印象がまったく違うからだ。
「このあたりの人たち」は傑作になる予感がする。もちろん最後まで油断は出来ないが。
奇想の量やイマジネーションでいえば
「あかずの日記」に軍配が上がる。
だがこの小説(日記?)は、ほうと感心して
ただそれだけなのだ。
胸に迫らない。すくなくとも迫る分量がすくない8割がた読み流せる。
「このあたりの人たち」の引き込みやざわりとくる不快感がない。
小説を書くのはこわいことだと思う
くじけそう