眠り号:ゼロヴィル 「血液と石鹸」より MASAKO氏イラスト
- ゼロヴィル
- スティーヴ・エリクソン 訳:柴田元幸
- 小説です。あ、Xのアーチのひとか。ファック。
- ところで前述の眠り文学50選のなかに同作者同名作品の紹介があるのだが、内容が全然違う。あれ???*1
- 連作短編とかなのか、長編の一部を抜粋したものなのか…まぁいいや。
- あらすじ。男は気付く、あらゆる映画のひとコマ(1フレーム)に扉が紛れ込んでいることに。男はその事実にとりつかれあらゆる映画から扉が映っているフレームを抜き出し繋げる。完成したとき扉は開き男は
- 偏執的に映画の映画の映画の情報が書かれている小説です。
- 登場する映画群がすべて実在するかは俺は知りません
- んー映画のための映画といえばニュー・シネマ・パラダイスが思い出されます。そこに溢れていたのは映画への愛情でした。
- ところがこの映画のための小説に溢れているのは衝動的な狂気です。
- ラストも、ロマンティックなSFマインドならばべたべたに描きそうなんだけど*2、この小説の読後感は恐怖と戦慄、わずかな悲しみ。
- 踏み外した男への容赦のないまなざし。
- ああすべての物語がハッピーエンドならよかったのに
- 「他の作品が読みたいか?」俺「いいえ。殺伐は吉野家で充分です」
- 「血液と石鹸」より
- MASAKO氏イラスト
- 5枚の油絵? 「MY HOME」、「WORK」、「WHAT IS A THING IMPORTANT FOR YOU?」×2、「LIFE」
- 屋内の夫婦。タイプライター。皿を持つ女性。椅子に座りこちらをじっとみる男。食事中?の男。
- 俺は絵がわからないのでコメントに困る。
- 迫力のあるそのくせ静かな静かな絵。音が無い。
- 「他の作品が見たいか?」俺「タダなら」