雑感 作家 創作

つらつら。
例えば職業漫画家や職業小説家を
料理人になぞらえてみよう
彼/彼女が習得すべきなのは一に調理技法でありそれを振るうに足る素材の知識と目利きであろう
素材の厳選にある程度リソースを割き、
然るのち調理を創意工夫を施す
ある料理人が素材の生産まで踏み込んだとき何が起こるだろう
元来野菜やら肉魚といった海の幸山の幸は
ひとの手のまだ触れない領域
改良を重ね各地を飛び回り…長い長い年月が掛かるもの
未熟な青柿を赤く塗って熟すものではない
自然、料理を出すのに間隔が開く
コストがかかるから高価にせざるを得ない
だがそれだけの素材と技術を何れだけの食通が理解してくれよう?
料理人が素材生産に手を広げるのは愚かな所業だろうか
畑も種も自前となると
土も痩せる 種も尽きる
噺家は見てきたような嘘をいい」
社会から採れた食材を集め 付加価値を付けて全て自前でございと涼しい顔でだしてみせる
そうでもしないと回転しない
素材生産からやるものを何と呼ぶべきか
表現者とでも名付けるか
職業、ではない
業。