先端で、さすわさされるわそらええわ感想:「わかった?失せろ」
- 作者: 川上未映子
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2007/12/01
- メディア: 単行本
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感想。おんなのこ。こころの秘密。からだの禁断。
- 表紙
- この表紙はじつに不愉快で、つまり素晴らしいということ。
- 目を正視できない。引き結んだくちびるひろくおおきいあたま。刃。
- 拒否するも敗北絶賛するも敗北。さぁ言え言え。
- 先端で、さすわ さされるわ そらええわ
- あらすじ。犬。シイタケ。三島。女子の先端。そんな君らと知り合わない。セックス。宗教は女子を捨てた。女子の先端。春の登場。結核奥さん。ねえ、わたしのいっとう好きな意味は、どうして。
- 冒頭のワンセンテンスに気合をいれるのが古き良き小説家、川上さんは結びの一句に気合を入れる。文学の風景がモザイクもちろん解釈しない。しろと言っても出来ない。誰か。
- 少女はおしっこの不安を爆破、心はあせるわ
- あらすじ。窓のそとから金魚売。友達がいない。銭湯に行く。あらゆる感想を放棄した。九歳のおんなのこ。ばちばち。わたしの娘は信号を見てお母さんゆうんですよ。少女と会話。お友達になりましょう。ヘブンズ・ドアー。緑色のペン。湯の中でおしっこ。おしっこをしたくないわたしになりたい。母親も少女ももう何もない。
- これは素敵。素敵な小説。素敵な幼女。おんなのこにおんなのこだったはずのお母さんは一個の暴力でもある。彼女は何を忘れてしまったのだろうか。爆発する幼女。爆発しなかったお母さん。途上の女性は友達がいない。
- ちょっきん、なー
- あらすじ。お母さんが髪を切る。四人の友達が髪に手をつっこんで恍惚。首はせっぱつまっている。手首の卵。四人は卵の謎を少女に強制する。竜巻。帰宅。卵を摘出。髪の毛を移植。もうすぐ母が帰ってくる。
- 一番好き。舞台劇の様相。ただラストがさびしい。おなじものを書いてはだめよ。
- 彼女は四時の性交にうっとり、うっとりよ
- あらすじ。トイレの背もたれ。公園。弁当。鳩。鳩の性交。推論。わたしを利用してくれてありがとう。男。夫。父親。泣く。性交。泣きながら量の性交。誰もいないかもしれないこの世界にむかって。
- おお男にとっておんなが謎であるように男もまた謎らしい。なあ、鳩、お前にもおかあさんはおるん?
- 象の目を焼いても焼いても
- 告白室の保存
- あらすじ。男女。女は性交のあと離れ携帯で言葉だけで男を詰問する。一年間性交女。
- ブラボー。どこまでもおんなしか書けないのかも知れないが繰り返す繰り返す。よく考えてみれば女を書き倒した文章などそうはない。毎日千回正拳突きを50年。石のうえにも蓮は咲く。
- 夜の目硝子
- あらすじ。コンタクトを買いに行きます。
- 後半武器を封じての立ち回りここにきて息切れ。これはダメです。心配。