毎日かあさん4 出戻り編:でけんかったらでけんでどうにかなるワイ
- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2007/07/25
- メディア: 単行本
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ねぇけんかやめたの?
うん
ながいけんかだったねー
うん
西原理恵子は顔面を描く作家で、似顔絵と表情で話を作る。
にこにこ笑顔
人を外れた怒り。
特に怒りは多彩。
相手に対してつっこんだり怒鳴り倒したりしながら、目はつりあがりあらぬ方向に散り口は裂け顔色にいたっては原色赤とか青とかなんかよくわからない色とか。
旦那の鴨ちゃんはアル中で、ついに克服して帰ってきた。
出会って十年。
さいごの日々、半年。
ちくろ幼稚園だったと思うが葬式が理解できなくてにこにこ笑っている女の子が書かれていた。
女の子は旦那にめぐりあい男の子と女の子を産んでお母さんになった。
旦那がしんだ。
お母さんの顔は描かれない。
神さま
ひとの知恵とその文明・社会は「備える」性格を持つ。
ところが好きなにんげんが死んでしまうという出来事は、くちにするのはおろか、ふと考えることすら禁止されている。
思い描けば現実となるからだ。回数を重ねるとポイントがたまるのだ。
そして思い描かないことによって現実を制御する(=「それは起らない」)。
だからひとはその出来事に無防備だ。
泣き止むことなど出来ようか。
私に子供をありがとう。
俺にはまだわからん