大衆小説「超」入門

ライトノベル「超」入門 ソフトバンク新書 新城カズマ ソフトバンククリエイティブ 2006-04-15 by G-Tools

あらすじ。ライトノベルは手法。その手法はあちこちの娯楽に使われている。ライトノベルにも面白いのはある。だいたいラノベ以下の駄作は他の小説にもたくさんあるじゃないか。差別しないで。これからラノベはどうなるんだろう。

ライトノベルというものを掴んだり考えたりするにあたって沢山ためになることが書かれていました。ライトノベルに興味を持ったひとにおすすめ。著者は自分がわかるところだけを書いたと明言しているので安心。分からないところや微妙で難しいテーマになるとそのように書いてくれています。読者を騙そう誑かそうという感じがなくて好印象です。
視野は広く視点は鋭い。良書良書。

ライトノベルが対象としているのは、
「毎月のお小遣いが限られている学生」
なのです。

結論。ライトノベルで傑作を探す暇があったら、源氏物語や南総里見八犬伝やドン＝キホーテや大デュマ、ドストエフスキー、ブラッドベリ、カフカ、丸谷才一、池波正太郎の諸作品を読みましょう。