メカビ感想その35:p148−151

  • ゲームプロデューサー 竹内”bamboo“博:p148−151
    • p148−151.竹内”bamboo“博インタビュー
    • p148.右、太字縦書き二列「ゲームプロデューサー」「竹内”bamboo“博」
    • 同題名下、口上、取材・構成・撮影・取材協力クレジット
    • 同右下、『エーデルワイス』〓OVERDRIVE、イメージイラスト
    • 以降、本文は縦書き四段組
    • p149.左上、インタビュー中の竹内”bamboo“博の写真
    • p150.右上、インタビュー中の竹内”bamboo“博の写真
    • p151.本文左上、機材をバックに拳を突き出す竹内”bamboo“博の写真
    • 同本文左中央、竹内”bamboo“博プロフィール
    • 同本文左下、竹内”bamboo“博近作紹介、右、「Ever Green」、左、「Rock'n'RollTravel」
  • 要約・抜粋
    1. ゲームプロデューサーになった経緯。以前所属していた会社がゲーム企画を立ち上げる時誰もなる奴がいなかったので「じゃあ俺が」
    2. プロデューサーの第一歩。身銭を切ってでも商品を作り上げて市場に出しお客さんに買ってもらうこと。
    3. ゲームプロデューサーの仕事。美少女ゲーム業界の場合スタッフの数が少ないのでいろんなものを兼業する何でも屋。違うのは「プロジェクト牽引」「プロジェクト完遂」「利益を出す」を行うこと。
    4. 最も関わるのは「企画」。ゲームは作品である前に工業製品。予定納期に商品を送り込むことが先決。だから一番皺寄せの来るプログラマさんに敬意を払う。
    5. 「他のスタッフがいなかったら、ただのウソツキ野郎ですからね」
    6. ミュージシャン、サウンドプロデューサーとしてのこだわり。音楽に関しては売ろうとする気持ちが少なく「これだ」を提示するほうが先で、ジレンマ。「(プロデューサーの立場だと)やっぱり数売らないといけないから(笑)」
    7. 人集めについて。音楽方面には困らないが絵描きが少なくで困っている。「(ネットで面白いなと思った人に)何人かに声かけて世話してます。その中でやっぱり信頼関係とか、初めて分かることってありますからね。男だったら、一緒に旅行すれば分かるというのと一緒です」
    8. 若い人へ。作りたいものがあるなら何年かかってもやり遂げろ火種を消すな。いろんなことを経験したほうがいい。たくさん悔しい思いをしたほうがいい。
    9. 目標販売本数を越えなかったら一番悔しい

ゲームプロデューサーとバンドマン二つの顔を持つ異色のゲーム屋さん。
名曲「グリーングリーン」主題歌「グリーングリーン」を世に出した方である。あれはいい歌だ。どうやらEDごとにEDテーマがあるらしい。
主導権と使命感を持ったものが「プロデューサー」なのだという主張は明快で、個人の資質と生き様に帰結する。市場の反応が最優先。インタビュー中なんども「売れる」と仰られているが、一言一言に実感がこもり重い。
すごいバイタリティ。こういった責任感をむしろ楽しんでいる感じであり、これは人も付いてくるだろう。
247みゅーじっくは若手を育てる時に、彼等に自腹で資金を出させてセルフプロデュースさせるとか(独立採算型)。会社はそれを補佐し、当然リターンがあれば出資者でもある彼等に分配する。とにかく「作品を作り客の手に届くまで」の責任感を彼等に持たせているそうだ。
「計算」が出来る事、その意識を必ず持つこと。その上でこだわり何をやれるか追求すること。
どの世界でもそうだろうが、華やかであればあるほど裏は血みどろである。
権力を持つことは本来義務と責任を持つことであるはずだ。それを踏まえたうえで軽やかに熱血に。そういうお話。



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