メカビ感想その11:p46−p49
- オタク批判に答える:p46−p49
- 要約・抜粋
- オタク攻撃は止まっていない。オタクは性犯罪者なのか?
- 以下反論開始。
- メイド喫茶は一種のロール・プレイング・ゲーム、「役割を演じる」事こそ主眼だ。「メイド」に意味があり、中の女性に用はない。
- その意味ではディズニーランドと同じ性格を持っている
- アキバ系オタクがオタクになった原因は、女性に対する深い絶望からだ。
- 恋愛界の弱肉強食化→現在、結婚できない男性が急速に増えている
- 1960年代に恋愛と見合いの比率は逆転する
- さらに経済の構造改革で終身雇用や年功序列賃金制度が崩壊
- そのため銀行員でも失業する時代に。女性は普通の男に一生を託すことのリスクを知った。
- 女性は短期的享楽を求める方向に人生の戦略を変更
- 多数の女性がイケメンと大金持ちに走る。多数の男が残った女性を取り合う。
- 性愛と相互理解。性愛はなんとかなる。こころのふれあいは風俗では得られない。
- 二次元を三次元に近づけるあらゆる努力の積み重ね。萌えビジネス。
- 彼等は自分の容姿が美しくないだけであらゆる差別が自分に振り分けられることを知っている。
- オタクは散々傷付けられたから他人を傷付けることを恐れる。
- オタクを批判する強者の想像力の欠如。
- オタクこそすさんだ心ばかりの現代に生き残った、優しさの塊のような人種なのだ。私は彼等が愛しくて仕方がない。
萌えに傾倒するオタク精神の成り立ちと説明である。
女性という歴史的弱者が何故強者に走るのか。ここにもまた熾烈な競争がある。彼女たちに滅びの美学はない。あるわけは無いのだ。ある者は既に滅びているから。
氏の論調はいささか甘美に過ぎる乱暴な概論といえる。
しかし、オタク=性犯罪者の図式は考え抜かれた概論ですらない、ただの異端審問だ。
強者への嫌悪と心優しきオタクたちへの愛が漲る文章。
オタクよ安らかに眠れ。森永卓郎の鎮魂歌。
レクイエムに触れて何をすればよいというのか。頭を垂れただ祈ろう。
皆がもう少しだけ優しい世界を。それは幻だろうか?
森永卓郎 - Wikipedia
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