メカビ感想その10:p44−p45

  • COOL JAPANにうぬぼれろ!②:p44−p45
    • p44−p45.西山健二
    • p44.以降、本文は縦書き四段組
    • 同上方、右端に口上。下方に「Euro Japan Comic 代表[西山健二]」
    • 最下部に、ヨーロッパの人々によるコスプレ写真が二枚
    • p45.上方に黒地白抜き「COOL JAPANにうぬぼれろ!!!!」
    • 同最下部右、ゴスロリコスプレ写真
    • 同最下部中央、中央ヨーロッパでのアニメ・漫画のイベント写真?二枚
    • 同最下部左、NARUTOコスプレ写真
  • 要約・抜粋
    1. 仕事はヨーロッパの漫画・アニメーション市場の調査。「ポップカルチャーエージェント」「イベンター」とのこと。
    2. 最近気になるのが、韓国・中国産コンテンツの追い上げ。彼等は政府レベルで産業の支援をしている。
    3. 日本は民間会社がバラバラにプロモーションしている状態。韓国などに追い越されるのにもそれほど時間は掛からないかもしれない。
    4. 今からポップカルチャーに触れるヨーロッパの子供たちがみな韓国漫画のファンになったら困る。
    5. 公的援助で日本語学校を作ったり、日本旅行への壁を取り払うことで、若い層を取り込むべきではないか。
    6. 諸々の活動・取り組みを紹介。

もうひとりは、逆に海を渡った欧州のジャパンコンテンツをじっと見つめる兵である。
煽りの「日欧に架けるオタクの橋」とはまさに。
凱旋門エッフェル塔、ベルサイユ宮殿でコスプレ撮影会…ヨーロッパの壊れたお城や廃墟の教会などで撮影会…
凄まじい。脳内の妄想をリアルに実現させる力技。
読んで第一印象が正直「一緒に仕事がしたい」なのは僕とキミとの秘密だ。
そして、国外にいるからこそわかることがある。
中韓コンテンツの台頭だ。これには驚いた。いやー島耕作でもこれには触れていなかった(多分)。
ああ、考えてみれば当然なのだ。漫画はひとつの表現形式であり、俳句や短歌のように規則さえ踏まえれば主題も、もちろん、書き手も選ばない。
発祥の地が最強の国とは限らない。
これは危機感である。王国の黄昏を告げる鐘である。
浮かれてばかりじゃ、いられない。