メカビ感想その6:p22−p29
- オタク解剖学 養老孟司:p22−p29
- p22−p29.養老孟司インタビュー
- p22.脳の模型を両手に持ち、見つめる養老孟司の一枚写真
- 同右黒地白抜き太字縦書き「オタク解剖学 養老孟司」
- p23.以降、インタビュー本文は縦書き四段組
- 同左下隅に、手塚治虫「手塚治虫漫画全集 ファウスト」(講談社、ISBN:406108660X)の書影
- p24.右下隅に、白土三平「カムイ伝 夙谷の巻 1」(小学館、ISBN:4091710018)の書影
- 同隣に、山上たつひこ「がきデカ 1」(秋田書店、ISBN:4253032648)の書影
- 同左隅に、高橋留美子「うる星やつら 1」(小学館、ISBN:4091204414)の書影
- p25.左下隅に、加藤芳郎「まっぴら君 1」(毎日新聞社、ISBN:4620770027)の書影
- p26.左下隅に、魚を想像している猫の画像
- p27.インタビューに答えている時の養老孟司の画像
- p29.猫を見つめる養老孟司の写真
- 同左隅に養老孟司のプロフィール
- 注釈は12。
- 要約・抜粋
- 読んでいた漫画について→高橋留美子は唯一「とぼける」を残しているマンガ家じゃないかなと思っている
- 「日本語の特徴(音と訓が混在、図形経由など)」とマンガの特徴→漢字読みとマンガ読みは完全に同じものなんですね
- 「劇場、教会=真っ赤なウソ・虚構」の不足
- 「まともな人間がマンガの規制をしようと思うのかねえ。思うこと自体がまともじゃないよ。」
- 「マンガを読まなくたって、犯罪を犯すんだよ。いい大人が人のせいにするなっての。」
- 「非行なんかに走っているひまはないよ。マリオやってたらそんな暇ないですから(笑)」
- 「なぜ子供がゲームをやるかもわからないで、よく政治家やってられますねえ」
- 「自分の持っているものを豊かにするにはどうするかっていうと、それは「自然」に触れるしかない」
これまた樋口さんとは違う意味で圧倒されます。要約を試みて、結局大半が先生の発言の抜粋になってしまった。不覚。
とくに後半のゲーム・マンガ・アニメの表現規制に差し掛かると講義口調が一転、べらんめぇ口調であほかばかかとまくし立てる。気圧されます。
その姿に味方を得た心強さよりも、同じことを戦後から(いや恐らくはるか昔から)繰り返す規制の愚かさへの歯痒い思いが見て取れました。
形而下の究極、「ひと」の乗るハードウェア・脳みそを掘り下げ、形而上家をも震え上がらせる稀代の挌闘家はやはり巨大な知性でした。
ファウスト
手塚治虫
講談社 2000
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なお書影は
カムイ伝 (1)
白土三平
小学館 1995-03
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http://www.7andy.jp/books/detail?accd=07873454
がきデカ 1 (1)
山上たつひこ
秋田書店 1992-12
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なお書影は
うる星やつら (1)
高橋留美子
小学館 1998-08
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http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-ISBN=4091204414
文中の書影は発見できず
まっぴら君 (1)
加藤芳郎
毎日新聞社 1988-01
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