メカビ感想その6:p22−p29

  • オタク解剖学 養老孟司:p22−p29
  • 要約・抜粋
    1. 読んでいた漫画について→高橋留美子は唯一「とぼける」を残しているマンガ家じゃないかなと思っている
    2. 「日本語の特徴(音と訓が混在、図形経由など)」とマンガの特徴→漢字読みとマンガ読みは完全に同じものなんですね
    3. 「劇場、教会=真っ赤なウソ・虚構」の不足
    4. 「まともな人間がマンガの規制をしようと思うのかねえ。思うこと自体がまともじゃないよ。」
    5. 「マンガを読まなくたって、犯罪を犯すんだよ。いい大人が人のせいにするなっての。」
    6. 「非行なんかに走っているひまはないよ。マリオやってたらそんな暇ないですから(笑)」
    7. 「なぜ子供がゲームをやるかもわからないで、よく政治家やってられますねえ」
    8. 「自分の持っているものを豊かにするにはどうするかっていうと、それは「自然」に触れるしかない」

これまた樋口さんとは違う意味で圧倒されます。要約を試みて、結局大半が先生の発言の抜粋になってしまった。不覚。
とくに後半のゲーム・マンガ・アニメの表現規制に差し掛かると講義口調が一転、べらんめぇ口調であほかばかかとまくし立てる。気圧されます。
その姿に味方を得た心強さよりも、同じことを戦後から(いや恐らくはるか昔から)繰り返す規制の愚かさへの歯痒い思いが見て取れました。
形而下の究極、「ひと」の乗るハードウェア・脳みそを掘り下げ、形而上家をも震え上がらせる稀代の挌闘家はやはり巨大な知性でした。



406108660Xファウスト
手塚治虫
講談社 2000

by G-Tools

4091920314カムイ伝 (1)
白土三平
小学館 1995-03

by G-Tools
なお書影は
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=07873454

4253032648がきデカ 1 (1)
山上たつひこ
秋田書店 1992-12

by G-Tools

4091931812うる星やつら (1)
高橋留美子
小学館 1998-08

by G-Tools
なお書影は
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-ISBN=4091204414

4620770027まっぴら君 (1)
加藤芳郎
毎日新聞社 1988-01

by G-Tools
文中の書影は発見できず