友と焼き肉

我が友から焼き肉の司令を受け店に向かう。
オールフリーというのを試しに飲んでみたら非常にビールぽかった。待ち時間は30分ほどだった。
レバーが美味しいのでいい店だと友が言った。彼が最寄りの駅に降り立つのは卒業以来だと言った。アニメの話をした。お肉をどんどん焼いた。
運良くお座敷に通されたのでゆっくりしたいという友の希望は叶った。シャーベット食べてみたいけどお腹がいっぱいだと彼は言った。
大根役者はどんなに食べても当たらないからなんだってと彼は言った。俺がトイレから戻ると友はうとうとしていた。とても疲れているようだ。合流して、歩いて、焼き肉食べて、駅まで戻ってそれじゃまたと別れた。
有楽町でホイル焼きを食べた事を彼は覚えていた。俺は忘れていた。沢田研二の話をした。危険な香りのする役者を最近見ないと彼は嘆いた。時代が必要としていないのかもしれないと俺は慰めた。
俺と友は驚くべき腐れ縁でありよく見るとすでに俺が郷里で過ごした時間よりも長い時間を共に過ごしている。