「ゲームセンターCX THE MOVIE 1986マイティボンジャック」感想
年初、嫁さんとテレビを見ていたら黒い帽子を被った男が登場した。怒髪天というバンドのリーダーだという。テキパキした物腰に年輪を感じさせる風貌でミュージシャンぽくない。彼はどうも苦労人らしく俺は不思議と好感を持った。
- 映画『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック』予告編 - YouTube
あらすじ。有野課長、マイティボンジャックをがんばる。あと少年が少女に恋をする。
感想。映画の内容を説明するのはやめておこう。
どだい頑張って頑張って頑張り抜いた者を語る言葉など無いのだ。
1986年。ファミコンが普及しディスクシステムが登場した様子が描かれている。劇中のアニメ、ドラマ、漫画雑誌の描写。町並み、学校の生徒、時代の空気。意外としっかり考証されていてちょっとにやにやした。
そう結局俺たちに東京タワーも万博もなかった。ファミコンが俺たちの夕日だった。
エンディングテーマが流れ始めた時、俺は突然数ヶ月前にテレビで見た中年男を思い出し、きっとこの歌は彼のバンド怒髪天に違いないと直感した。妙な気持ちである。あの男ならこういう歌声こういう歌詞を歌うだろう、という想像がそのまま現実になったような。
いい映画を見たなあと思った。