電王戦タッグマッチ

発表から一週間強、しっかり時間を空けて土曜日。朝からニコ生にかじりついた。
全4回戦。一回戦目から不利を覆しての戦いで興奮する。時間切れ負け(記録上は投了だが)という結末も驚いた。ルールが違うと駆け引きも変わってくるわけだ。
2戦目はどっちが優勢か素人目に見て全然分からない難しい将棋で個人的にちょっとだれる。観客というのは現金なものだ。久しぶりの真夏っぽい午後が俺と嫁さんの体力を奪う。
3回線目は後手が攻めきれず敗北。横歩取りが流行っていると言うことでそうなんだと思う。


ラスト決勝戦である四戦目が白熱だった。手に汗握る熱戦、接戦。
一回戦以上に窮地に追い込まれた先手が粘って粘っていつのまにか優勢に。これは観てて不思議で、先手に妙手奇手があったように思えず後手に悪手があったわけでもない。ぼろぼろだった先手王は受けて逃げて気が付けば堅牢に、怖かった後手の馬は輝きを失い逆に底歩と金銀に守られていた後手玉は横からじりじり侵攻され間に合わなさそうな遅い先手攻めが結果的に間に合った形。先手がほぼ勝てる形になったころ持ち時間が切れ一手30秒。こうなるとプロだって人間間違えることが十二分にあるので大変はらはらしながら結末を見届けた。先手大金星にコメントも俺も嫁さんも雄叫びを上げた。



戦い以外だと解説の森内名人(!)の的確さは抜群で変人揃いの将棋界ではちょっとキャラが薄く見えていたがそんなことなかったです。収穫でした。
また谷川会長の人柄と解説も感服の一言。なんだかんだおちゃめでよかった。組織の長で現役トッププロとは漫画みたい。
電王戦は毎回予想以上の興奮と熱気を見せてくれる。しあわせた。