雑記 友との歳月を実感する

友がかねてから計画していたカレーを食いに行こうといった。併せて写真展見に行った。写真展の感想は後ほど


俺は友の誕生日が来月であることを思いだし来月誕生日ではないかと言ったらそうだと返ってきた。なんということでしょう俺と友が初めて会って19年が経過したことを俺は突然認識した。19年と言えばその年生まれた赤ちゃんが19歳になる年月だ。
俺と友が初めて会ったとき、彼はまだラテンアメリカ文学を知らなかった。彼はビリヤードも知らずポール・オースターも知らなかった。彼はカート・ヴォネガット機動戦士Zガンダムを知っている線の細い美少年だった。
俺と友が初めて会ったとき、俺はまだハイデガーを知らなかった。スモークも知らなかった。アニソンも覚えていなかった。俺はカート・ヴォネガット荘子を読んでいてまだ小説を書いていた。
19年である。来年は20年だ。俺と友は教室で出会いサークルで再会しずっとヴォネガットやSFやアニメの話をしていた。彼は哲学や漫画をそれほど好まず、逆に俺はラテンアメリカ文学ロシア文学に傾倒することはなかった。
俺と彼は全然趣味が合わないのである。ところが数少ない趣味が微妙に合う。お互い「あいつ、こういうのが好きだよね」というポイントがつかめてない。19年経っても分からない。