中央線漫遊記

嫁さんは我々は神社をみると必ず参拝するといった

昼俺と嫁さんはいい天気の中外出した。目当ては三鷹の書道である。
我が最寄り駅はふたつの駅がある。普段使わない方の路線に搭乗し三鷹を歩く。俺が彼の地に降りたのはかれこれ数年ぶりとなる。
俺と嫁さんは地図を確かめゲーセンを通りファミレスのいい匂いにのけぞり神社を見つける。
俺と嫁さんは神社を見つけるとスルーできない性質を持つらしい。脇から境内に入り水で手と口をすすぐ。嫁さんが微妙な粗相をし非常に気にする。お賽銭箱のところに説明書きがあったのでその通り二拝二拍手一拝。してからはっといつ鈴を鳴らすのだとふたりでおたおたする。

ホン・モノ

モノとは何かという話をしながら会場に着く。トイレを済ませ階段を下り書をみる。入り口から時計回りに歩きふんふんへーとまったくわからないなりに俺と嫁さんは作品を見ていき奥にいったころ俺と嫁さんは歩を止めた。俺はある作品でほうと思い嫁さんをみると先ほどまでと目の色が違う。ふむと俺は形態を取りだし作者の名を記録しようとしたら嫁さんが作品から目を離さず俺に悪いけどあなたこの作者を覚えておいてといい俺はまさに記録しておく所存と答え嫁さんはよしとうなづいた。俺はまざーのおば抹茶に、嫁さんは隣の大和国原が光背的であるのに感心した。
ぐるりと一周し会の精神的支柱の写真を改めて拝みやーやっぱりただものではないと思い氏の一字数点を眺め、外国の人の横文字の書をおもしろいなあとおもいつつそとにでて嫁さんと一服。
受付に書籍販売していたので日々の絶筆はないかなあないよなぁと思い念のため調べるがない。まぁないだろう。どなたの紹介ですかと声をかけられたところを見ると、訪れる人は知り合いが多いのだろうなと思った。

嫁さんは猥雑な商店街が気に入った

はや日が落ちかかっている。俺と嫁さんはもうひとつの目当て阿佐ヶ谷に向かう。電車にすわり外を眺めると夕暮れ。嫁さんがああいう夕暮れが大好きだという。
駅に降り立ちどうするかと聞いたら大通りより商店街を歩きたいという。先月も歩いたけどいいのというと商店街を歩きたいと嫁さんは言った。
ふたりでぶらぶらする。店先を冷やかしながら屋根の無いところまで歩く。別の商店街が続く。この先は俺も進んだことがない。日は落ちた。すずらんの街灯が素敵にともる。俺と嫁さんはさらにすすむ。鯛焼き屋で女子中学生数人のグループを見かけた。畳屋があった。肉屋。

今日もよく歩きました話しました

先月は雨であった。今日は寒くとも夜であっても晴れている。どこまでもいける。商店街は終わった。俺と嫁さんは少し左右を見て元来た道を戻っていった。最近嫁さんは上島珈琲がお気に入りである。一服しつつあれこれ話す。ご飯を食べて電車に乗る。
二回乗り換え俺と嫁さんは別々のシートに座り最寄り駅に停車したとき嫁さんは寝ていた。俺はめずらしいこともあると思いながら彼女を起こしホームに降りた。嫁さんは思ったより疲れたみたいと言った。
ところで休日何してるのと聞かれると俺が困るのは嫁さんと散歩しかしてないからだ。嫁さんと散歩ですと答えた後の説明がめんどくさい。