雑記 買い物と散歩

スニーカー

朝から嫁さんのスニーカーを買いに出かける。駅前までしゃべりながら歩いたら不意に嫁さんの会話が止まった。俺はお腹が減って燃料切れと判断した。こういう事は大体俺が正しい。ドーナッツとコーヒーを飲みながら一服。嫁さんが自分は思ったより新しいスニーカーを買うのを楽しみにしているらしいと言った。早く店に行きたいようだ。俺は古本屋でハイペリオンの下巻を買って靴売り場に到着する。嫁さんが選んでというので選んで渡す。
隣駅まで足を伸ばすことに決め二人で歩く。いつも思うのだが何かしゃべり続けていたはずだが全く思い出せない。ケーキ屋をこわごわのぞき込み店員をチェック。どうなんだろうねと心配しながら隣駅に到着した。ノープランである。

古本屋を目指して

猫カフェの気分ではない。移転したという古本屋を目指すことに決めさらに歩く。跡地に移転先の場所でも張り出してればいいのにそんな気の利いたことあるわけない。勘で進む。大きい道路を左に曲がる。いつぞやエヴァ破をを観た帰りに通った道だ。団地や建て売りを左右に見ながらこの辺は車がないと不便かなと話す。
古本屋は見つからない。気が済むまで直進し駅に戻る感じで左折。嫁さんはこの辺町並みが高知に似ているという。長い距離歩いて気がつくと正午を回っている。見覚えのある地域に出て嫁さんはああここかと言う。方向音痴の俺は皆目見当がつかない。あっちは駅こっちに行けば隣の市、どうするというので服屋を目指すことにする。

汎用帽子兵器

相当歩いて嫁さんの言うとおり服屋が見えた。肌着などを買って俺は帽子を勧める。先にご飯を食べようと駅方面に向かい遅めの昼食をとる。帽子を被って嫁さんはうれしそうである。
すこし雨の気配を感じ俺は降るかもしれん避難しようというが嫁さんは振らないさっさと帰ろうという。
昨日の映画で俺がいかに人の顔を覚えていない/見分けがつかないかを嫁さんは再認識したようである。呆れ果てている。あんた芸人が誰かも分からずに笑ってたの。その通りであると答える。俺がわかったのはケンドーコバヤシだけだ。嫁さんは驚いてなぜ彼だけ分かるのとますます呆れたようである。そんなことを言われても困る。

プログレスバーはのこり1%がくせ者

見慣れた並木道を歩く頃にはふたりとも口数が激減した。空腹ではなく疲労である。足が引きつってぱんぱんである。こんなことでは高尾山は登れぬと厳かに言う。あとわずかであると嫁さんはいい、百里を行く者は九十里を半ばとすと俺は答える。まさに然りと嫁さんは感心したようである。
帰宅したが結局雨は降らず。こういうとき大体嫁さんが正しい。帽子をどこに掛けるかそわそわきょろきょろ室内を見回している。俺は休憩のつもりで横になりそのまま眠りに落ちた。ようだ。