あなたのステージを上げる手軽な方法

そんなもの、あるわけがない。

ターゲット

たくさん売れてる漫画や多く視聴されたアニメがあるとする。人気のある俳優や歌手、あるいは話題の映画・小説でも構わない
そういった作品が、如何に面白くないかを饒舌に語る文章は実在する。
かくいう俺にもぼそぼそ書き散らした感想文のなかに、やはり怒りに任せて作品を斬って捨てた文章はある

ロックオン

誰でも出来る。今すぐ出来る。作品名をあげて
説得力がない深みがない人間が書けてないw一貫性がない軽い破綻している稚拙である心に響かない
適当にネガティブな単語を並べておけばいい。
傑作とは何か?売れれば傑作か?再版や再放送を重ね息が長ければ傑作か?絶版・廃盤されれば駄作か?俺が感動すれば傑作か?あなたが涙すれば駄作か?
自然科学に属していない「作品」という人工物は、あらかじめ当時の社会の中にあり人々に評価されて初めて「存在することを得る」。社会が変われば評価も変わる。
その作品が傑作である証明が限りなく困難であるために、駄作であるという主張に決定的な反論は出来ない。

シュート

作品批判は書いてて気持ちいいのである。
なぜなら万人が支持する作品に批判的である自分は、その万人よりも高級であり、間抜けで愚かな万人が見逃している/気が付いていない/理解できない真実を掴んでいることを意味するからだ。


例えば初版300万部の作品を面白くないと断罪すればあら不思議、労せず自分は購入者300万人より「上位」に君臨することが出来る。
感想は自由だ。それは読者が執り行ってよい。俺はやめろ、とは言わない。
「王様は裸だ!」と叫んで得意がっている子供。そんなに誉めて欲しいの?飴玉あげるから消えろ
これはプライドの問題なのだ。恥を知るなら慎むべきである。

残心

聞いたところに寄ると淀川長治さんは、どの映画にも見所はあるというのが持論で、どんなB級映画でも決して悪口を言わなかったそうである。
書いたら貶すな、貶すなら書くな
様々な作品への感想を公表している身としては、耳が痛い良薬です。