キング参上 2

スカイツリーの興奮も醒めやらないまま
吾妻橋に差し掛かる
ここで我々はかの名高いうんこタワーの足元に来たことを知る
俺と嫁さんは以前空港に向かうバスからその金色のお姿を拝見しておる。
首が痛くなるまでのけぞる俺と嫁さんとキング
いきなり嫁さんがげほげほ咳き込んだ
聞けば言い知れぬ気持ちで見上げたままペットボトルのお茶を口に含んだところ気管に入ってしまったとのこと。
橋を渡るあたりで人力車を見かけ感動する
着物姿の女性が多いと思ったら何かの撮影のようだった
嫁さんが案内所で浅草寺の場所を確認し三人そちらへ。
キングの知識通り雷門提灯のしたに松下電器とあるのを見つけ嫁さんと驚く
門をくぐり仲見世へ入る
左右に商店が立ち並び往来にたくさんの人、人。祭りの縁日の如き様相でお土産から食べ物まで様々な商品が延々と続く
この辺で我々は疲労を意識し始める
境内に到着しキングが是非おみくじを引きたいと主張
斜め前の五重塔に歓声を上げつつキングの数字は15
ワクテカしながら該当の引き出しから紙を取り出すと「凶」
俺と嫁さんは凹むキングをえしゃえしゃ笑い二人100円を投入した
嫁さんは気合い入れて筒を振った たくさん振った
数字は15
100分の1を引き当てる強運に嫁さんは愕然としている
当然大吉を引くと固く信じている俺の数字は100
なんか凄そう!
「凶」
どうしてこうなった


お賽銭投げてなむなむ拝み左手に抜けてタバコ一服、イスとテーブルが立ち並ぶ飲み屋通りをぶらぶらする
突如、浅草ウインズの存在を思い出し、なるほど日曜夕方の府中の路上かと見覚えにガテンがいった
悩んだ末喫茶店に。17:30なり。チーズケーキと紅茶でまったり
三人とも疲れ果てていることを自覚した。
帰るのは未練、夕食にはちと早い。
たっぷり休息をとって浅草を足の向くまま散歩する我々であった
ロック座の料金にむうと唸ってつくばエクスプレス浅草駅を発見した
これは要するに秋葉原へ行けという配剤であろう。キングの要望も手伝って車中の人となる
キングを伴い秋葉原に久々見参。パーツ屋やオタク屋を見せて回りつつ同人本屋でお買い物
俺と嫁さんのプランは終了した
JRでホテルまで移動
疲れて何をしゃべっていたか曖昧である お互い口数少なかったかも知れない
ホテル前昼の合流地点でキングとお別れした
果たして彼女に楽しんでもらえただろうか
俺と嫁さんはきっと大丈夫だと相互に自画自賛した。大人って。


キング連日お疲れ様
明日がんばれ また三人であちこち行こう
その時は少しは下調べし、ネタ仕入れておきたいと思います