「東のエデン 劇場版I  The King of Eden」感想:「あんたもなんかぶっこきなさい」

監督:神山健治
キャラクター原案:羽海野チカ


滝沢朗:木村良平
森美 咲:早見沙織
白鳥・D・黒羽:五十嵐麗

感想。完結編の前編ですので、なんともいいかねる。
OPと黒羽お姉様の美しさに乾杯。


あらすじ。ゲーム再開。


AIR KINGだそうです。俺は初めて聞きました。5機以上撃墜で「エース」というのは聞いたことがある。
というわけでどうも眉唾だ。空気の王(あるいは裸の王様?)、造語かなと思う。
テレビ版は謎が謎を呼んでいたのでぐいぐい引き込まれたが、ついに完結編、各人の思惑が明らかになってきた。
大山鳴動して出てきたのは、俺も含めてネットのあちこちで見かけるような大学生的社会派風理想論。。。といったところか。
子供に大金という具体的なパワーを与えたらどうなるか思考実験。
なかなか愉快だ。
経済。経世済民。世をおさめ民をすくう。
高貴な義務、か。
人類は血と汗と涙と2000年の時を掛けて王のいない社会を作ったと考えていたのだが。
迷って悩んで失敗して。いいじゃねえか若いんだから人類。まぁ幼稚な極論に走るのも若さの特権か。



今回の劇場版Iはラスト黒羽のかっこよさに救われた感じ。エンターテイメントとして。
このままでは厨二全開のヱヴァンゲリヲン劇場版より面白くないですよ監督。ひとりよがりなニコニコ動画と大差ない。テレビ版の風呂敷の広げ方がよかっただけに残念無念。
ちょっと強く書きすぎたが、3月上映予定の後編、必ず見に行きます。期待しています。



ps

劇中、セレソン「No.9」の男が口にした映画。
俺は神山監督に期待はしてないが滝沢というキャラクターは信頼している。
彼ならきっと俺を納得させてくれる生き様を見せてくれるのではないかと。