ネイチャージモン 2巻・3巻

1巻のあまりの面白さに昨日購入しようとしたら嫁さんにもったいない一日置けと止められた。
本日いかがしましょうとお伺いを立てると2,3買えとの指示。承りました。

ネイチャージモン(2) (ヤンマガKCスペシャル)

ネイチャージモン(2) (ヤンマガKCスペシャル)

ネイチャージモン(3) (ヤンマガKCスペシャル)

ネイチャージモン(3) (ヤンマガKCスペシャル)

  • 2巻
  • 3巻
    • 松阪牛の競り 後編
    • 都会のサバイバル
    • カウンターステーキ 南大塚

寺門ジモンさんは尊敬に値する。
異常で過剰でついていけないのも事実だが尊敬に値する。
2,3巻は”肉”に多くのページを費やした。これがすごい。
俺に食道楽はない。有り体に言って稼ぎが細くお金がない。
その少ないリソースを外食に割かない。支払いだけでなく情報にも、だ。
そこまでしたいと思わない。味の違いもきっとよくわからないし。
だが俺はどうにかすべきではないか、と思った。
だって食いたくなったもん。
さすがに牧場に牛を見に行く気にはならないけど〜

美味しそうではダメ、
美味しくないと。

俺は酒が飲めない。飲み屋やバーが楽しめない。体質だからこれはしょうがない。
でもまぁ健康体なので肉は食える。さいわい紹介の店はだいたい都内。アクセスも可能だ。
この漫画を読んで俺は食いたいと思った。では行動しなければならぬ。
人間力が足りない?その通りだ。
なら借りればいい。




あともう一つ
3巻通してネイチャージモンはおかしいひとだと確信するが、
何が凄まじいといって、松阪牛に関わる人々の情熱も常軌を逸している。
他愛のない俺のへっぽこ人生で学んだささやかな感覚。
心底真剣な人間に対して抱く気持ちは、爽やかな感動などではない、
正味な話、「恐怖」に近い。
”ひとり競り”を見た時、俺は呻いた、おののいた。違う基準で動いているのだ彼らは。
その世界は実在する。笑い事でも冗談でもなく俺の目の届く狭い世界の外
それもすぐ側に、ネイチャージモン氏が可愛く見える徹底したリアルが
隠されている。誰も教えてくれない。
ああ俺は何も知らない。