ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 感想その2
*ネタバレあり 未見者注意*
「何がしたいんだろうなぁアンノは」「それが分かれば解決したも同然です」
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 2009年6月27日公開
碇シンジ:緒方恵美
綾波レイ:林原めぐみ
式波・アスカ・ラングレー:宮村優子
真希波・マリ・イラストリアス:坂本真綾
渚カヲル:石田彰
総監督:庵野秀明
製作:株式会社カラー
今回はパイロットと「あの歌」戦闘を中心に。
「我々は解釈し語る」
エンドレスサマーはいいねぇ
能書きはどうでも良い俺は破を前売り券握りしめて初日に見に行ったし2回目見た2回観た映画なんて何年ぶりだ俺
そして確実にQも見に行く
べらぼうに面白かった機会があれば3回目も辞さない勢いにて
これがすべて
わからないなにが面白かったかわからない
違う 情報量が多すぎて処理しきれんのだ
たったの2時間?ご冗談を!
30分×26話 + 春エヴァ『シト新生』+夏エヴァ『Air/まごころを、君に』の
20時間近い巨大テキストだぜよ俺の脳みそできれいにまとめきれるものか
レイがアスカが素直なよい子
シンジ君が男らしい
ミサトさんが立派な大人加持さんが男前*1
ゲンドウパパが多少話しがわかる
ブラボー おお…ブラボー!
デウス・エクス・真希波*2
こいつのおかげですべてが変わる
いやさ彼女は正直どうでもいいのだ
どんなキャラか性格か能力か思惑、目的か
そこではない
旧エヴァンゲリオンというパズルは要するに解けないパズル、「詰まない詰め将棋」だった
これが庵野監督が12年掛けて出した結論、ということだろう。
理由はなにか?
「駒」が一枚、足りなかった。
つまりそういうことだと俺は思う。
この駒は存在すること自体に意味がある
彼女が盤上に配置されたことによって、そのマスにはもう別の駒が置けない
都合のいい奴だなぁ…
そりゃそうである。
まさに彼女は、改変の歪みを一身に引き受け都合をつけるために投入された。
男の戦いに連れ出す役割「だった」加持さんが押し出され、
ミサトさんをを守ってやってくれという台詞をはっきり引き出した
この台詞が出るということは彼は彼女に一定の距離を保ち、身を引いていることになる
真希波がセカンドのバックアップ(だよねたぶん)であるおかげで2号機の凍結はあっさり行われ、ひいてはアスカの3号機登場の遠因と成る
暴走3号機搭乗者がアスカであることの重要性はことさら強調する必要はないだろう
わがままは男の罪 それを許さないのは女の罪
ここでかかる歌謡が「今日の日はさようなら」
いつまでも絶えることなく
友達でいよう
「友達」でいようって?「アス」の日を夢見て!
これまでのゆるい三角関係にきっちり落とし前をつけてきた。。。
あれだ。シンジ君はアスカを「振った」ということ
これで彼女は生き返る。生き返ることが「出来る」。一度死んだからだ。
もう壊れない。少女の時間は終わり。
願い事が叶うならば翼が欲しい
そう、破中の使徒戦、第8使徒と第10使徒前半部は、荘厳なバロック音楽であった
いわば天上の戦いである。
対して歌謡曲をバックに行われる戦闘という異常性は
狂気の沙汰だがそれ故にこれがにんげんの戦いであること
異常な愛情であること*3を表している
問題は第10使徒後半である。綾波を取り込んだ第10使徒を前に電源の切れる初号機殿。
綾波を、返せ
たった一言である。押し殺した低い。
悲しみのない自由な空を飛ぶための翼だと綾波を欲する
替わりはいないと雄叫びながら来いと手を差し伸べ引きずり出す
おいおい小僧、14年だぜ 男一匹惚れた女を抱きしめるのに何年かかってんだあほうが
二度と離すな