青春少年マガジン1978~1983感想:プロフェッショナルであること

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)

第一話の掲載時に面白いなあとよろこんで
最終話の掲載時にその壮絶さに絶句した「青春少年マガジン」がまとまった


あらすじ。小林まこと氏は1978年マガジンの新人賞に入選、漫画家人生が始まる。同世代の漫画家たちとの出会い。ライバルにして親友・遊び友達「新人3バカトリオ」。増える仲間たち。狂ったように漫画を描き続ける日々。数年後。そして90年代なかば。


感想。
ギャグとしか思えないエピソード群。キキカイカイなキャラクター(といってもすべて実在の人物だが…)。
当時のヒット作・世相。
友の死。
さまざまな要素が渾然となりひとつの漫画として見事に結晶した傑作である。




最近とみに「俺は心底”アマチュア”だ」と打ちひしがれることが多い
マチュアとは逃げ、言い訳が「出来る」立場であるということ。
なにか創作例えばこのblogにしても、また生活にしても
プロじゃないからと徹底しない態度を自分に「許す」こと。
誰だって自分に言い訳は「出来る」。プロアマ問わず。
求められる結果が出ない/出せない、そのリスクを背負って
乞うご期待!
といい放つ覚悟と努力。

おい見たか!!
ちばてつや先生だぞ

オレ達
同業者なんだもんな

その芸をたつきとしその業界で飯を食う以上
相手が
七武海だろうが
黄金聖闘士だろうが
CEOだろうが
アルファブロガーだろうが
受賞作家だろうが
俺たちは、同じ土俵に乗ってしまったのだ
そして、おそろしいことに、いつでも俺たちは「降りられる」のだ

俺はまだ本気をだしていないだけ

ねーちゃん!あしたっていまさッ!


本気。努力。成功の方法。
やればいーじゃん。もちろん求められるのは己の作家性の発露などではなく
売れる商品を提供し続けること

つぎ寝れるのは…5日後か…

16日 1日中頭痛で仕事にならず
17日 いかん まったくネームできず 今日2度吐いた
18日 もう だめだ
(以降空白)

い…いかんぞ…
この手をはなしたらいかんぞ…

風呂に入っててもさぁ…こわいんだよ…
沈みそうで…こわいから…

3日や4日寝ないのは当たり前
20時間くらい何も食わないのも当たり前
たばこは呼吸のように1日7箱
缶コーヒーは1日10本以上
締め切りのストレスで胃はボロボロ

ああこれか?動かねぇんだよ親指と人差し指が

描けるさ…
こうやってガムテープでよ
ペンと指を固定するんだ ヘッヘッヘ

足も動かねぇんだよ…

なぁ、たったこの程度だよ。本気だそうよ。なにこれくらいもがんばれないの?
じゃ自己責任だ


冥府魔道。修羅道。地獄界。

「漫画家になってよかったことは?」
と聞かれるとオレはいつも
「仲間ができたこと」と答えている

それでもひとはひとがいれば生きていけるのだ