月曜その2 明日の神話

昨日の続き。
山の帰り足を伸ばして
岡本太郎明日の神話を拝見
改札を抜けすぐ見つかった おお
……
うむ…?
俺は戸惑った
去年あの時感じた恐ろしさ、俺を打ちのめした不気味さを感じない…
これはどうしたことだろう
この壁画はまともだ
正直、がっかりしてしまった
俺の見る目がないのか 年月と修復の問題か 
岡本太郎は当時まだ未熟だったのか
もしかして、これは未完成なのか?


振り向けば見下ろすは
日の落ちた雨の渋谷の交差点
たくさんの白い傘が思い思いに行き交い
ちらほらとひかり
その光景に嫁さんが息を飲む


単なる駅の通路に安置されるということはまことに喜ばしいと思う
あのじいさまは下らないことを誰よりも憎んでいたのではないかと感じるから。
タイトルをあすのしんわという
明日は毎日訪れる訪れなくなるまで。
ふと顔を上げた時 鷲づかみされることもあるだろう


誰かの胸を打てばいいなと願う