月曜その1 山

紅葉目当てに山へ
午前中に現地到着
空は曇り気温は低い
レインコートと水のペットボトルをぶら下げ
ふもとの駅周囲を見渡せば ひとひとひと
三連休最後 曇天をものともせず皆 御来山


無理しないをスローガンに、中腹まででているリフト利用をあらかじめ計画
往復切符を買い乗る
そもそも南の生まれの俺はリフトというものが初体験である
おっかなびっくり全力で手摺を握り締める
ゆれるゆれる
登る距離は思ったよりもあるようだ
前回無知によりこの行程をうっかり両の足で登ってしまって死にそうになったわけだがさもありなん
金と機械のちからで労せず中腹へ。すでに正午過ぎ
この時間だとあちこちの店はフル回転営業中
焼き団子食って焼きおにぎりくって甘酒飲んで一服
山頂まで数十分


電車のなかからも山の様子は見ていたが
俺は平野育ちなので紅葉といえばもう
全体がまっかっかだと思っていたのだが
どうやら思惑違っていたようで
濃緑をベースに深紅黄葉がモザイク状
なるほど考えてみれば健全な山の植生は針葉樹広葉樹様々
それぞれに色付き方も時期も違うのだから
これで正しいのだな ふーむ
山育ちの嫁さんにがっかりすんなと叱咤されて苦笑


山頂までは舗装路を選択
あいかわらず階段がきつい
登る人より下りる方が目につく
昼飯時に山頂で飯を食ったのであろう
みなのんき軽快に復路 外国語もよく耳にする
13時過ぎごろ山頂到着
まだまだ多くのひとびとでにぎわっている
見渡す山々は雲だか霧だかにけぶりしかしところどころ色付き美しい
己の体調や筋力が気になって
おいしい空気に落ち葉の香り
充分風景を楽しんだとは言いがたいがそれもまたよし 


我々は復路に前回と同じ吊橋のある山道を選ぶ
たまに立ち止まって彼方を眺める
林の隙間からあるいは急に開けて
山肌木々の赤、黄 枯れ木落ち葉 タフな緑葉
あっという間に吊橋 そのあたりで雨が始まり徐々に本降りに
14時前後だったので天気予報通りと言っていいだろう
秋口に訪れた際の崖崩れの場所は補強がされており感心する
舗装路に合流すると皆傘を差していてちょっと驚く
山道で傘はまずいかと気を回して雨合羽にしたのだが
道が広いこの山に限ってはそれほど非常識な感じがしない もってくればよかった


中腹に戻ってみると前回下りに使ったケーブルカー乗り場は
雨のせいか大盛況長蛇の列
それを横目にリフトで下山
驚いたことに
これが想像だにしなかったいい眺めで俺はとてもうれしくなった
膝下が濡れるのだが
紅葉を見下ろすロケーションと
雨に散り舞うもみじ、もみじ
胸元に一枚舞い込む


今回楽をしすぎたせいか疲労や苦労がないが
同時に達成感や満足感も薄かったとふたりで頷く
ここは難しいところだ
額に汗し足を棒にしなければ楽しくないのだろうけど
疲れるのはいやw
そんなこんなの二回目山歩きでした


一路渋谷へ
続く