「戦争花嫁」感想:「川上未映子、何を夢見る?」「世界を…」(エーン…エーン…)

早稲田文学1

早稲田文学1

感想。あれなんだこれかなり好き。いまいち理由がわからない。


あらすじ。少女は戦争花嫁を得て発話を減らしやめ生涯の最後夢を見る。

  • ゆるやかな前半 激流の後半
  • その転調後の圧縮・凝縮は好みである*1
  • 俺はこの作品をある種の音楽・絵画として認識したようである。
  • メロディが気に入りアングルにはっとしたのだから野暮はいいっこなし
  • 最後に見た夢 タイタンの妖女
  • 転、結部分にクライマックスを持ってくる手法健在
  • 「あれがいっとうすきなのだ。」とおっしゃった「夜の目硝子」この2作品は全く似ていない裏表のような双子かもしれない。
  • 音の無い空と大地 燃える家 「暗黒神話」的情景であるがしかし
  • そうしかし、彼女の描く地獄は常に、触れるのが躊躇われるという意味で神聖かつ清潔だ
  • このアンタッチャブルな清潔さはフェアなむき出し*2からくるものか つまり
  • ひたむきで すこやかなのだな
  • 我そのひとコマを敬愛す

*1:短時間に追い詰められて追い詰められてたまらず搾り出されたんだろうなぁ…

*2:故に厳密には文「芸」ではないかもね