落語娘感想:「謝れ、香須美」

縁あって試写会に。
感想。見事な津川雅彦映画。愉快愉快。


あらすじ。入門三年目の女性前座が主人公。師匠は無期限謹慎中のエロ爺。ある日師匠が禁断の噺に手をつけることを知り主人公は巻き込まれていく。その噺とは「緋扇長屋」。掛けた噺家が演じ切る前に頓死すること2回。必死に止める弟子。どこ吹く風の師匠。ついに上演当日。


津川雅彦と主人公ミムラの絡みは絶品でした。実にテンポよく洒脱でキレがある。
両者の落語はまぁご愛嬌。役者にしては充分だと思います。
特に津川氏は監督作品でもあった「寝ずの番」では結局落語はやらなかった(たしか…)はずなので、立て板に水の口上に思わずにやり。
ミムラ嬢ひとりのときはやはりちょいと物足りない
バカ師弟ふたりそろって、しかも落語を離れたやりとりが滅法いい味。
とにかく注目は津川雅彦の「動き」だ。しかも手首から先の工夫。いや恐れ入った。なんでこんな芸を身につけているんだこのひとは?
ストーリーもはらはらドキドキ なかなか見せてくれる。おかよちゃんは超怖いし。
見て損のない一品でした。