映画『キャプテン』

原作:ちばあきお
監督:室賀厚
谷口:布施紀行
丸井:小川拓哉
イガラシ:中西健
新聞部員:岩田さゆり
野球部顧問:小林麻央
佐野:河野朝哉
父:筧利夫

感想。評価すべき点・誉める箇所がありません。


観ていて悲しく、虚しくなる作品でした。からっぽです。
怒りもありません。ただただ可哀そう。
おかげで気が付いたのですが、原作のストーリーの序盤はよくみたら相当陰湿で恐ろしい展開。
読後が爽快なのは、一重にちばあきおの筆の賜物だったのだと痛感した。
あの絵柄、邪心のないひたむきな漫画。
あの作画者があのテーマに取り組み描ききったこと。
それは天才と呼んでもまだ足りない*1奇跡だったのだ。

*1:商業出版で第一線を張る漫画家は皆天才級である。さいとうたかをも仰るとおりこの業界、才能はあって当たり前なのだろう。天才だけでは食って行けない職業なのだ