太陽を盗んだ男
- 出版社/メーカー: ショウゲート
- 発売日: 2006/06/23
- メディア: DVD
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感想。カロリーの高い邦画。
戸惑っています。映画のレベルは高い。個人的に受け付けない感覚がある。ピカレスクロマンはもともとちょっと苦手なのだ。ラストの歩く沢田研二の迫力は絶品。
- 「両親は?」「殺した」
- 「倒れてくる」「え?」「急に手を離しちゃ駄目なんだ。ゆっくり…ゆっくり…。なんか用事?」
- 「何故俺を選んだ!?」
- 「奴は他人に触れたがっている。私と話しをしたがっている。それがたった一つの弱点なんだ!」
- 「やりました城戸誠やりました」
- 「太陽」VS巨人
- はためく日の丸流れる君が代
- 「俺は、9番」
- 「五億円用意してよとりあえず」「ほうやっと本音を吐いてくれた様だな」その時の沢田研二の顔。
- 「息子を…返して頂く」
- プール
- ウルトラマンレオ「レオー君の番!」
- 「一体何がしたいんだお前は」
- 「これ(手作り原子爆弾)持ってるからさぁ、俺は何でも出来るわけよ、だけど馬っ鹿みたいな話だけどさ何したいか、分っかんないわけよ自分で。あんたなら何したい?」
皇居突入のゲリラ撮影。国会議事堂隠し撮り。かとおもうと早朝パトカー群とのカーチェイス。デパート内外の混雑。屋上からばら撒かれる札束。
許可と無許可。プロスタッフの映像技術と映画青年自主制作的センス。
リアルな製造シーンと、原爆奪還時やふたりで飛び降り時の「アーアアー」。
悪漢の逃げ切りを描いた邦画はあまり記憶にない。
強烈なメッセージ性。散りばめられた暗示。沢田の怪演菅原の熱演。アクション。カーチェイス。パニック。
身近な狂気。
野獣死すべし(1980年版)、松田優作の伊達は全く理解不能な狂気だが、沢田のそれは地に足のついた狂気だ。不気味で制御は効かないけれども痛いところを突かれて思わず呻く様な。
「何故俺を選んだ」
それは…