収穫その二

とある坊ちゃんについての文章を読んで感心したです。清の元へ帰るラストのみに絞ったものでした。
ところで俺は再読する本がとても少ない。坊ちゃんはそのごくひと握りのひとつで、しばらく前にも読み返したが、あの文体の躍動感はいわく言い難い。内容に関しては国文科でもないので踏み込む気はさらさらないが、100年(100年読み次がれている小説!)の間に気違った本読みがよってたかって評論し面白いことを沢山書き散らしているんだろうなと想像してうれしくなりました。
なんだろうこの小説は。
お札にもなっている小説家の代表作が益体も無い象徴劇なのだから日本文学も捨てたものではない。
で、ちょいとその文章に蹴られて考えてみると、確か、劇中に人名は清しか出てきていないことに気が付いた。他に一応誰かの本名が二三度出てきたような気がするが特に重要でもなかったはず。このことは昔から無意識にはわかっていたらしいが意識してみるのは今日が初めてで、俺も随分のんきだネ。
だからどうというわけでもないが清は重要だったのかと思いました。