らくだ

えー昔小説を書いていた時足しにするために落語をちょくちょく読んだ。近所に無かったので演芸場で聞いた事はない。近所になってからも行っていない。落語家もよく知らない。地名人名細かいことには興味はなく、はなしの筋と落ちと呼吸を重点に覚えた。小説の足しにするために。
思うに古典は長い時間を潜り抜けてきてなかでも落語は継承され試行錯誤され(あくまで一定の決まりの中で)改変されてきているらしいので、きっと豊かにちがいない。

B0009616XUタイガー&ドラゴン DVD-BOX
長瀬智也 岡田准一 伊東美咲
ポニーキャニオン 2005-09-07

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えー今二巻に取り掛かっている千夜一夜物語だって編者はともかく作者不明。いるかどうかも怪しい。聖書も御伽草子も人類の宝。
「芝浜」「饅頭怖い」「茶の湯」「権助提灯」「厩火事」「明烏」「猫の皿」「出来心」「粗忽長屋」「品川心中」「子は鎹」。
落語ブーム、明治からこっちなんどもブームは来ている(もちろん去っている)。堕ちる奴はおちるし全うするものはする。映画に行くものテレビに行くもの色々いたろうが、まあ滅び切ってはいない。なんとかなるよ。
えー男女も親子も主従も物識りも間抜けも今も昔もぼちぼちやってる。離れたりくっ付いたりさ、市が立てば集まるし終われば誰も寄り付かない。ひとりだとさむいがふたりだと窮屈だ。ふたりだと窮屈だがひとりだとさむい。
えー
にんげんはなにものかよくわからないが落語を読んでもよくわからない。にんげんはよくわからないものなのだろう。