表道具

シグルイ 4 (4) 南條範夫 山口貴由 秋田書店 2005-06-20 by G-Tools

何をかいわんや、この傑作を前に。早四巻目。情け容赦ない「武士が生きていた時代」絵巻。誉めつくしたように思う。むしろ欠点を探そう。

• 掲載誌がチャンピオンRED
• 万人受けしない要素満載。
  • 残酷（どこが）
  • 萌え要素一見皆無。

思いつかない。俺未熟。
この掲載誌は氏に最大限の理解と場を与えていることは明白。メジャー誌であっても自由を損なうほうが遥かに不幸だ。
状況の残酷は、現代と違う条理が確かに通っていた時代を正確に描く所以のもの。カルチャーショックであり、この時代を経て現代が在ることを想像できない弱いこころの逃避に過ぎぬ。
斬人の残酷も、似たようなもので、医学者の目でみろとは言えないが描写に多くの嘘は無いのではないかと思う。「殴れば死ぬ」を馬鹿馬鹿しいと笑う前に、殴って殺せるほどの狂気じみた修練を考えること。
萌え要素？充ちている！
五巻が出た時、もう言及する点が無いかもしれない。欝。なんと貧しい人間だろう。