笑の時間

B0007OE0YG笑の大学 スタンダード・エディション
役所広司 三谷幸喜 星護 稲垣吾郎
東宝 2005-05-27

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NHKで舞台を見て覚えていた*1。映画化されたときはちょっと驚いた。机と男二人の話だから間が持つのかと心配になったのだ。DVD借りてきて「五日目」に差し掛かった辺りで稲妻のようにオチを思い出した。


感想。まあまあ。稲垣吾郎が存在感の有る芝居を出来るとは最初から思っていないのでそこは問わない。だいたい椿一は比較的やり易い役だし。
ほんと最初の「一日目」から「三日目」辺りまではシンプルで面白い*2んだけど後半は独白も長回しもマイナスに作用している。残念。思い切って尺を一時間ちょっとにすればよかったのに。私のわがままですけど。
それからどうして邦画は面白うてやがて悲しきを描かなきゃ気が済まないのだろう。文芸へのコンプレックスだとしても芸が無い。あの作品から感動の泣き要素をあれほど強調する必要は無いように思う。粋じゃない。



ところでその構成上後半、演劇・喜劇への熱い思いをストレートに語れる部分が自然に有る。三谷幸喜はずるいひとだあざといと改めて感心した。どろくさいなあ。

*1:本作品への感想を色々読んで情報をまとめると、放映されたのは二回?96年の舞台映像を97年正月に、98年の舞台再演時の映像を99年にそれぞれNHK教育で放送したようだ。俺がどっちを見たか覚えていない。「よく出来たシナリオだ」と唸った記憶だけある。

*2:あの掛け合いは演劇独特のもののように思います。