池のほとりでどんじゃらほい

嫁さんが職場で池のそばの町について教えてもらったそうである。行きたいというので出掛けた。
電車から外を見たら何もない平野が広がっており雪が残っていた。駅を降り立つと巨大なショッピングモールが現れた。
服屋と雑貨屋が多い。それらもフォーマルな店から手作り系無国籍系まで幅広く、興味のうすい俺でも見ていて飽きない。
またモール全体が障害者に配慮されており、ベンチや椅子類も極めて多い。トイレも適度な間隔で配置されている。驚いたことに立派な喫煙室があちこちにある。
モールから離れた一角に野外のストーブがおっ立っており俺と嫁さんは愕然とした。
町全体が高い志と目的意識に貫かれており、それがしっかり実現できていることに俺は驚嘆を禁じ得ない。よくやっあものである。帰り道も帰宅後も俺と嫁さんは町について話し合い尽きることはなかった。