リンダリンダリンダ@ニコニコ映画上映会

本作を劇場で見たのは2005年。7年前である。時間が経つのは早い。


リンダリンダリンダ [DVD]

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気まずい沈黙が多い映画である。愛想笑いや義務的で無理な会話、うつむき加減、目線がさまよい小声の台詞。
その反面、他愛の無い雑談や意気投合が実にいい。自然すぎて芝居であることを忘れる。
筋や展開はもちろんそれはそれでいい。演技だって十分だ。
でも真骨頂は、映画にしか出来ない引目の構図、カメラ固定の長回し、ぶつ切り場面転換、校舎各所のカット挿入。



あの空気!確かに何かをやってて、一歩も前に進んで無くて、微妙に変わりつつあるその積み重ね。
俺にあんな日々はなかったけれど体育館の生徒たちの横顔俺はああいう何もなかった横顔をしていたと思う。