雑記 何駅か散歩

スタート

腐女子の都で嫁さんと合流し窓の外を見るといかにもいい天気である。上着を脱ぐくらい暑い。
ここはひとつ歩こうとういことになり方角を北に定める。
通ったことのない道でふたりわくわくする。宿泊施設が建ち並ぶ通りをあるいていると、数組年齢の離れた男女連れとすれ違う。嫁さんはどうしたらいいかわからなくなると困った顔をした。俺は元気で結構じゃないかと言った。

中継地点

道路に出る。俺は方向音痴のため、こっちじゃないかと進言したが嫁さんがあっちだというのでそちらへ向かう。当然そちらが正しい。
暑いねといいながら歩く。短い商店街がたまにある。冷たいコーヒー飲みたいなと思っても、ちょうどの店舗はない。
隣駅を横目にまだ行けると嫁さんがいう。
住所を見るとまだ同一区内である。広いなーと言う。

中継地点2

二つ隣の駅がやけに遠い。歩き続けると店の数はじょじょに増えていく。美味しそうな匂いも漂いはじめる。
アーケードに到着し、嫁さんが目を輝かせた。あの都内のアーケードとは雰囲気が違うなあと言う。俺はうなづく。
俺は昔行ったことのあるパチンコ屋の場所に目をやった。ゲームセンターになっていた。

ゴール

さらにその駅を離れて歩く。汗ばむ陽気に風が気持ちいい。町並みは少しづつ変わっていく。どこがとは言えない差異が積み重なりふと見渡すと違う場所だと認識する。
三つ隣の駅に到着した。珈琲屋を見つけて一服する。嫁さんが駅を調べ、ここ四つ離れた駅だと驚いていた。俺もびっくりした。どこかでひとつ駅を見落としたらしい。電車に乗って帰ることにした。
嫁さんは額に帽子のあとが着いていると気にしていた。俺がみたところあとは無いように思えた。その帽子は嫁さんによく似合う。