雑記

まじめないい話をそばで聞く。俺は知らん顔していた。実際俺が口を挟むことはひとつもない。俺は、若いのにちゃんといろいろ考えている言葉を聞いて感心していた。俺の中にはそのテーマに対して響くところが自分でも苦笑するほどなんにも無かった。「俺は偏っている」という例の台詞が自然と浮かんだ。人を寄せ付けないいやな偏りである。俺は鍛えられておらずくぐっていないのが問題だ。覚悟がない。
俺の言葉は通じるか。そうではない、俺は通じない言葉が怖い臆病者である。目を閉じ顔を伏せる。