漫画「この世界の片隅に」感想

六年ほど前漫画がネットの一部で話題になった
テーマは広島の原爆だという
私事だが絵本のせいだろうか、子供の頃から原爆に関する情報を脳に入れたくない!と願って生きてきた。
おかげではだしのゲンも数ページで挫折している。広島の原爆資料館は子供の当時被爆品やパネルを展示していた。俺はずっとうつむいて館を巡った。目を上げられなかった。
長じて俺がその話題の漫画を知ったとき、読むのを決意したのはなぜだろう。

この漫画は多くの人に感動を与えたようだ
俺はこの漫画を一度しか読まなかった。再読もしていない。衝撃が強くて読めなかったというべきか。


最近異様な残業時間でふらふらの俺は久しぶりに本屋の開いている時間に帰路についた
疲れた身体を引きずって漫画コーナーでひらづみの漫画を眺めた。
あ、この世界の片隅にが普及版で出てる、俺はほうと思いうーんとうなりこの漫画の高い評判を思い出した
その日上巻を買い読み次の日なんとか下巻を手に入れ読んだ

この世界の片隅に(前編) (アクションコミックス)

この世界の片隅に(前編) (アクションコミックス)

この世界の片隅に(後編) (アクションコミックス)

この世界の片隅に(後編) (アクションコミックス)

下巻の怒濤の展開に涙しそれらが絡まって主人公の運命がきわどいふちを通るのを驚嘆を持って眺めた
例の夕凪の街桜の国にサザエさんへうげものを足して割ったような作風で度肝を抜かれた
人間万事塞翁が馬?HAHAHA冗談じゃない


既にこの漫画は高い評価を得ている。なので俺が付け足すことはない。
これほど高度で複雑な漫画はなかなかない。
ありがとうございました。