雑記 おでかけ 松丸 月

昼最寄り駅で嫁さんと合流する。
のど飴が欲しくなり購入した。飴を口に入れたら嫁さんがじっと見ている。一粒渡すといつくれるかと待ってたと恥ずかしそうに申告した。俺は苦笑した。
途中下車したら公園で古本市が行われていておやと思う。スピーカーから○○時代○○本をお持ちのお店は本部まで、と迷子の放送のごとく。嫁さんとなにやら新鮮な驚きを感じた。
地下鉄に揺られて松丸本舗へ到着。普段と客層が違う気がする。嫁さんによると本棚も一年前となんか違うらしい。
初めて見る店主は着物をめして想像よりやせていた。声は思ったより低かった。向かい合わせに女性としゃべっておりよくない会話のようだったからほっといて俺が好きなレジ横の掲示板コーナーをじっくり見る。その日はポスターと記事のコピーだけでちょっとさみしかった。
いつもより2、3倍はお客さんがひしめいており移動にも一苦労。嫁さんといったん退場しコーヒーを飲みつつ感想を並べる。
嫁さんは店主が話しに技術を使っていたと不機嫌だった。俺は防御であろうとたしなめた。
再度来店し本棚を見て回り最後に店主をもう一度眺めて本を一冊買い丸善をあとにした。すでに日没。冬を感じさせる肌寒さである。
丸の内独特の建築物が並ぶビル街を歩いているうちにふたりとも楽しくなり有楽町まで歩くことにした。
明かりのともる丸の内は昼間よりなお素敵だ。
窓のないビルが現れ驚いたら国際フォーラムであることがわかり二度びっくり。
思い出して嫁さんにガラス館を案内する。上を見上げながら驚嘆したようで満足である。
お米ミュージアムで一息ついて有楽町の駅前。雑踏のなか嫁さんが月と言った。空に完璧すぎて作り物みたいな月が出ていた。なにあれCG?とふたりで笑う。
あんみつを食う。甘いものが苦手な嫁さんもおいしいという。
喫煙喫茶店で座ったら嫁さんが少し眠った。俺は日本数寄を読みながらコーヒーをすすった。
嫁さんを起こし電車に乗り地元に帰りDVDをレンタルしヒマラヤンで流れてたX-MEN見ながら春雨サラダとチーズナンとジャガイモを食べて満腹。
てくてく歩いて帰宅した。有楽町の月はないがここも悪くない。