天地明察について雑記雑感

ちょっと作品と作家について雑感などを。
俺にとってこの小説は感想が書きにくいタイプらしく、先日も読了直後それを一言ですませている
さいわい、現在俺が声を上げるまでもなく話題になっているので特にネットにおいて援護射撃は必須ではあるまいと思う
代わりに、友達知り合いに対してことあるごとに「読むべし」と推薦し続けている


俺はばいばいアースもマルドゥクスクランブルも充分面白いと思っているが
これまでわざわざSFを読まない普通のひとに勧めてはこなかった。
うぶかたとうはもともと脅迫的な(?)緊迫した文章を書く作家で、読む人間を選ぶと判断しているためだ
昔から言葉で読者をがんじがらめに縛り上げ緊張を強いる独特の作風ゆえ若干くせがある*1
今回の天地明察についても、その辺実はあまり変わっていないが
内容・ストーリーが万人向けに仕上がっているので広報するに是
これを機会に大いに読まれることを望みます


天地明察

天地明察


これより後、うぶかたとうを説明するとき、「天地明察を書いた作家」と胸を張って言うことが出来る
なんという喜びであろう
刊行直後面白いと情報をくれた後輩、電車の中吊り広告、最後の一押しをくれた本屋大賞にそれぞれ感謝、感謝

*1:タチの悪い京極夏彦と表現すれば伝わるかしら?悪い意味ではないのだけれど