雑感 夜景 場所

夕方移動し所用を終らせる
人と分かれビルを出ると既に日が落ちていた
夜風に首を縮めふと上を向く 深い闇夜を覆い隠すような高層ビル群にネオンの、オフィスの 光、光、光
文科省会計学院のそばで 唐突に田舎を思い出す
ガキのころ俺は毎日のように自転車で夜を走った 近所に本屋がなかったから 学校の帰り隣の市時には県庁所在地までペダルを漕ぎ何時間も立ち読みする 帰路につく頃には夜であった
また長い休みに突入すると学生のごたぶんに漏れず即夜型生活に切り代わり夜にどっぷり浸かって文章を書き散らかしていた
その感覚が蘇り俺はうっと息を詰めた
日本の中心
あれ 俺はどうしてこんなところにいるんだろう