DVD「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」感想

傑作だと聞いていたので鑑賞。

野原しんのすけ矢島晶子
みさえ:ならはしみき
ひろし:藤原啓治
井尻又兵衛:屋良有作
姫:小林愛


原作:臼井儀人
監督・脚本:原恵一

あらすじ。侍と姫。


感想。傑作と言うより邦画の歴史に残るレベル。
悲恋は嫌いだ。


合戦の場面、城の様子、町の様子など、素人目にみて時代考証の確かさに目を剥く。よく見るとすごい地味だよ。100万の軍勢とか軍師とか出てきません。
人がばたばた死ぬ。流血はないけど死ぬ。一応画面から外してはいるが登場人物が明確に殺人を行っている。
しんちゃんの目の前ではっきりひとり死ぬ。子どももそれをしっかり意識・認識している。
タイムスリップは行きも帰りもすごい。大変結構。
終始とうちゃんかあちゃんは複雑な表情で押し黙っており、指示に従う。はしゃいでるしんのすけが正直痛々しい。
オトナ帝国の寓意はなく、戦国時代をただ垣間見るだけ。まったく直球ストレート。
ラスト無言で車から降りた一家の重苦しさ。
俺と嫁さんも銃声が響いてからこっち身じろぎもせず渋面のままスタッフロールを迎えていた。
傑作なのはいいんだが大人になってまで悲しい話を見たくねえよまったく。


未見の方は機会があったら見といて下さい。世界も含めてどこに出しても恥ずかしくないお勧めの一本。