たいようのマキバオー9巻感想

たいようのマキバオー 9 (プレイボーイコミックス)

たいようのマキバオー 9 (プレイボーイコミックス)

前巻、JCD終盤キングアナコンダの策略が発動。
見事な騎乗をみせる菅助にこたえるべく魔人ロックが食らいつく。
一騎打ちかに見えたJCダート、絶望の扉をぶち破って
アマゾンスピリットが強襲、鬼の末脚でごぼう抜きか
なんと飛びこんできたのはイースタンプロミスだ
間違いなく国内最強クラスのアマゾンスピリットに後ろから斬ってかかる
辛くも鼻差で勝利するアマゾンスピリット、古馬は蹴散らした、しかしその心中は決して晴れやかではない

傷だらけだよ…


翌日ジャパンカップ
パドックに漆黒の帝王カスケードの姿が。
ひょんなことから巻き込まれたマキバオー
このときフィールオーライと再会し、三者そろい踏みする。
フィールオーライになにかを感じるカスケード。
JCスタートし安定した強さをみせて完勝のフィールオーライ
ついにのんきなマキバオーも楽しく遊んだ”彼”が無敗の三冠馬であることに気付いてしまう。
うちひしがれながらも精一杯の意地を見せるマキバオーを褒める隼人であるが
彼もまた試練の時が来た。


ワールドスーパージョッキーシリーズ。
なるべく公平に馬を割り当てて、純粋に騎手の実力で勝負するジョッキーの祭典である。
思うような騎乗が出来ず自分を見失う隼人
言われたとおりやれと言われ、臨機応変にやれを言われ
あげく判断を迷い惨敗、惨敗
ショックのあまり記憶が飛ぶ隼人
皆の励ましも届かず、夜の闇へ。。。



主人公マキバオーが全く走らないというのになんという面白さか。
孤高のアマゾンスピリットは勝ったとはいえ打ちのめされ
フィールオーライもなにやら底に秘めている様子
そして相棒福留隼人。
勝負の世界の様々な階層・側面での厳しさ。
誰も助けてくれない教えてくれない正解なき道
自分が自分で許せないのだ、これほどの絶望はない
彼は立ち直れるのか?


旧作みどりのマキバオーと違ってゆっくり丁寧に描かれる様に好感が持てる。
このまま!