へうげもの8

へうげもの(8) (モーニング KC)

へうげもの(8) (モーニング KC)

着々と進む朝鮮出兵計画。
接待にかこつけて、腹背の利休は諸将から「協力」を取り付ける
利休を信用しきれない秀吉は、娘・お吟を要求。お吟はこれを了承。懊悩する利休
一方、織部は苦心の末染付け茶碗を作成、師利休に問う。
見事と評されるも、これ以上進むには「自分」を知れと説かれる。愕然とする織部

玉座に座ることにばかり先走り…
中身が無かったのだ…


伊達と蒲生の大喧嘩
いよいよ迫る朝鮮出兵
家康の町づくり、清正の城作り
秀長の死

三成に睨まれ危険を感じた利休は賭けにでる。
数寄を解さぬ堅物・家康との腹を割った交渉
去る家康は光秀の辞世の句を利休に伝える
下の句は…と尋ねる利休に

ない
下の句など蛇足…と

真のわびの目を摘んでしまったことを悟る利休。
己の業の終了を予感し加速する利休。


伊達は織部に知恵を借り京の大通にてパフォーマンスを決行、都人を熱狂させる。
結果、蒲生との強制和解により命を拾う伊達。
利休は秀吉と決別する。



不穏なターニングポイント満載の8巻
古田織部はもともと
目利きはともかく、創作に於いては
とても「天才」とはいえない男
うわっつらな数寄者だった彼が
師から離れ作陶に試行錯誤を重ねた末
「自分のスタイル」の欠如を思い知らされる。
長年の功夫で守・離は為した。作り手にとって最大の難関が破である。*1
また、スタイルを確立した利休は逆にその業火に焼き尽くされ終末に向けてひた走る。

目・が・く・ら・まァ

この漫画、なんやようわからんが…とにかく凄い!!

*1:すいません、守破離の間違いでした