山 山 山 あとちょっと考え事

山歩きに出かける。
ふたりで電車に乗り込み普段行かない方向へ進むに連れて
風景が一変。山育ちの嫁さんは懐かしいという
俺は平野部の生まれだが毎日北の山を眺めて育った
おなじく山のない生活の異常さに気付く
終点。山に到着。空気が美味しいです。
嫁さんが花粉症のマスクをはずして快適そうである
頂上まで3−4kmとのこと ふもとは店が盛況だ
右も左もわからんので歩き始める
3分で息が切れる。わお。
山道は舗装されており多くの人でにぎわっている
みんな楽しそうにしゃべったり森を見渡したり
冗談ではない 俺の視線は足元に釘付け
バランスを取るのに必死でとても楽しむどころではない
中間地点まで40分ほど経過。超スローペースである。
じじばばか俺らは。
今日は曇りで気温はおそらく20度ほど、山の空気は澄み渡り肌寒い。
なのにふたりとも汗だくである。この間ぜーぜー歩いててまともに会話が出来ていない。


中間地点はふたたびお店があれこれ商売してた
そしてケーブルカー、リフトの終着点であることを知る。
我々は下りは乗って帰えろうとこころに誓い頂上を目指す
正直、ふもとからここまでがきついので、厳しいかな…と思っていたのだが
ここから頂上までは急に楽な勾配であった。らくちーん。
なぜか寺だか神社だかがあり天狗像をよく見た
ぺちゃくちゃ喋りながら登る
16:30。頂上で一服し、中間地点までは行きと違うルートへ。
完全な山道で柵など無し。いい路だこれぞ山。死にたくねぇ。
あたりは静まり返り 鳥の声斜面の木々 柔らかい土の感触固い木の根
同道のひとはほぼいない。ごくたまに俺たちを追い越していく
日は落ち始め徐々に暗く。転げ落ちればただで済まないのだろうけれど
とても満足 疲れ果てているのに
50分ほどで再び中間地点。
ひとつのソフトクリームをふたりで食べてケーブルカーに乗り下山


帰りの電車 寝る嫁さんの横で本を読み
悦ばしき知識、というのが書名であることを知って苦笑
まったく俺の無知も筋金入りである
ツァラとかこの人をくらいしか齧ってないので興味深く読んでるうちに
俺にとって道徳や善悪は問題でないらしい*1ことがわかってきた
面倒なので法と世間に託して考えていないらしい
そこで気付いたのは俺がガキのころから拘っていたのは
優劣であり
優劣→価値→意味と深化しているようだ
ふうん 他の人の歌を聞くのもたまにはいいものだ


乗換駅で下車し飯を食いながらあれこれ話す
キャラメルはガムのように噛むものだいや飴玉のように転がすものだと議論する
家まで歩いて、山道に比べ天国であることを痛感
まったく山なんて何が楽しいんだか 紅葉の頃また行こう

*1:だからもちらん真偽も問題にしない