映画西の魔女が死んだ感想:習作レベル


感想。駄作失敗作とまではいいませんが、凡庸な映像に仕上がってしまいました。
残念です。


あらすじ。登校拒否のおんなのこが祖母より魔女の手ほどきを受ける。
詳細はWikipediaみて


メリハリがなく平坦でふくらみのない映像と演出。
低レベル。
見ていて退屈でした。特に屋外のシーン全般的に。
あれだけの傑作小説をさしたる改悪もなしに
こんな毒にも薬にもならぬインパクトのない代物に出来るのは逆にすごい
原作が映像化に向いていなかった、と好意的に解釈せざるを得ない。


見るべき点がないわけではない。
例えば、中盤のジャム作りや洗濯シーンは素晴らしいのです。
夜灯りを落としたなかのふたりの会話とか。
おばあちゃんの家は内装まで趣味良く作り込まれており評価できる。
あらすじや台詞は原作にかなり忠実でその点は良し。なので脚本・構成に問題はない。
また俳優陣はそれなりにがんばっておりまぁ可もなく不可もない。


このようにパーツをつぶさにみると
まぁまぁの材料がそろっていたはず。
なのに何故か面白くない
まとめ役が台無しにしたということだろう。
制作者サイドが、浅く薄く未熟だったと俺は判断しました。


西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)


この映画を見るなら原作を四冊買いましょう。
これは恐ろしい小説です。
無邪気に泣けるだのいい話だの言うにんげんを俺は信用しない。